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税金の名著紹介

題名:

税金官僚に痛めつけられた有名人たち

著者:

副島 隆彦

「もう、日本を離れるしかありませんわ」と脳内で再生可能なコメントを本書に寄稿するデヴィ夫人。その他、消費者金融で有名なプロミスの創業者神内良一、最近破産宣告を行ったネオヒルズ族与沢翼など相当たる「お金持ち」の面々が吐露する日本の税金徴収の実情が詰まった一冊です。

「返済まで25年、自己破産もできない（FX長者、磯貝清明）」、「1億3000万全額を一括で払え（ネオヒルズ族、与沢翼）」、「潰す！潰してやる（オーダー洋服サロン大手モミジ元社長）」などエキサイティングな見出しが満載です！

著者について

著者である副島隆彦氏は、以前も「税金官僚から逃がせ隠せ個人資産」という書籍を発表して話題をさらいました。今回も税金がテーマの書籍であり副島ワールド満載の一冊ではないでしょうか。

著者略歴

早稲田大学法学部在学時に左翼思想に影響を受けるも、卒業後銀行に就職。イギリス出向を経て退職後3年間無職で過ごしていた間に様々な出版社に自分の文章の売り込みをきっかけとして、次第に仕事の幅を広げていったそうです。

税金の増税が起こるとどうなるの？

　税金は国や地方自治体が運営費として国民や住民から徴収する費用の事を指します。身近なところでは町内会費や、労働組合の組合費も呼称を変えた税金のようなものなのかもしれません。日本においては、「社会保障の安定財源の確保等を図るため」という理由で2014年に8％、2015年に10％へ引き上げられる事になりました。

　江戸時代が発展した理由の1つとして税金徴収の基準が緩かったという説があるようですが、基本的に税金が安い方が経済は円滑に回ります。例えば10万円のものを購入する際に、以前までは5千円の消費税を取られていたものが1万円取られる事になると考えれば自然と高額商品の購入を思いとどまってしまうのではないでしょうか。

　歴史を紐解けば洋の東西問わず、度を超えた増税は国民による反乱を引き起こしています。農民が竹槍や鎌を持って武士に斬りかかるといったものから、イギリスが植民地に重税を課したことにより今のアメリカ合衆国が建国されるきっかけとなった事など、国家体制を揺るがす事態を引き起こす可能性を秘めているのが「増税」なのです。

　日本の借金総額は2014年6月末で「1,039兆円」にまで達したそうです。国の借金が1,000兆円を超えると目に見えて身の回りに変化が起こると述べた経済学者の方がいらっしゃいましたが、今後も消費税以外にも形を変えて様々な名目で増税が行われる可能性は極めて高いのではないでしょうか。

　増税の先に何が待っているのかは未だ未知数ですが、しかるべき時に備えてしかるべき対策を個々人で練るしかないのかもしれません。

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